自作釣竿の作り方3竿の種類

kanto03.gifワンポイント!自作和竿作り『知恵袋』”




素材を選びやすくするために使用負荷による製作竿またそれらがどんな竿なのかを
ご説明いたします。これを参考に当店の素材選びが解りやすくなれば嬉限りです

■胴突き竿ってどんな感じ■
主に釣方としては仕掛けが上錘が下に来る仕掛けを使う釣りのことです。
使用する負荷は色々ですが、重たい負荷を使用する場合は竹材も全体的に
太めの素材を使用していくの一般的です。(※特殊な場合もあります)使用
負荷に合わせてグリップ部分も細目から太め素材中から選びます。船釣りでは、
グリップ部分に使用した竹がロッドキッパーにはまらなくってはいけませんので
大体25~27mm位太さの竹で全体的な容姿が寸胴な素材がお勧めです。近年
では出来合いの竿のグリップ部分だけをカスタム調として使用する方も多いため、
その場合はそのロッドに使用されているリールシート接合部分の高さや接合する
ためのカーボンパイプなどの径を竹に穴をあけることの太さをもった竹を選びます


■しゃくり竿ってどんな感じ■
竿を大きく上下にあおり、仕掛けを踊らせエサが活きているようにみせる手法で
使う竿のことです。当店の素材の目安として胴突き竿と同じ位のサイズとなります
が、負荷的が最大60~80号位までのことを指しています。常にシャクルためある
程度丈夫なパワーのある素材がお勧めです。比較的軽い負荷しようしてのシャクリ
釣りもあるので使用する負荷が重たいのなら太めの素材・比較的軽めなら中太サイ
ズがおすすめです。胴材(穂持ち手元上素材)部分の選び方では最低13mmから15mm
前後の太さの素材が目安です。もっと負荷を要する場合や頑丈さを重視する場合は
もう少し太めの素材を使用することもあります。



【アジ】

■ヘチ釣りとは・・・
ヘチ釣り・・・、奇妙な名前ですね。あまり聞いたことがないかもしれませんが堤防
の壁際を釣る釣りのことです。「ヘチ」とは「辺地」つまり堤防の壁のことを意味しま
す。狙う魚はそこに済み付く魚が対象魚となるのですが一般的にはへち=チヌ釣り
のことを指すことが多いようです。

■へチ竿・落とし込み竿ってどんな感じ■
使用負荷は極端に軽く手返しの数が多くなる釣のため、使用する竿のグリップはあ
まり太くない素材で握りやすく操作性がいい素材がお勧めです。胴材(穂持ち部分・
手元上分部)は10mmから13mm程度の素材を目安としてかなり細めの素材を使用
する竿もあります。胴材は布袋竹又は丸節竹などに人気があります。理想は長時間
振っていても疲れなくそして適度のパワーとしなやかさがある釣竿がベストです


【海津】


■筏・カセ竿ってどんな感じ■
ちぬ竿の短いやつとお考え下さい。比較的内湾の穏やか海で筏という専用の海の上に
浮かぶ物の上に乗って釣る釣りです。カセは同じような竿で船竿で釣る釣りです。※昔は
ボートのことをカセと言ったことからカセ釣りと言ったようです。

手返しが多い釣で手持ちが多いのであまり太いグリップは向きません。サイズ的にはへチ
竿と大体同じ位の太さの素材を使用します。自作で作る方も非常に多く、グリップの長さは
あまり必要ありません竹の太さは標準的サイズから若干細めのサイズがいいです。
胴素材
には、主にカーボン製かグラス製が多く、竹の場合は矢竹や丸節竹の使用が多いです。


■穴釣り・テトラ・堤防竿ってどんな感じ■
小波ブロック(テトラポット)や堤防などのポイントで比較的短い竿を使い釣る釣りのことです。
竿の長さは一般的には短い竿のことを示します。対象魚や釣り方によってグリップの太さも
変わってきます。手持ちで穴を探ってく行くような場合はあまり太くないサイズがお勧めです。
置き竿で使うならですこし太目のサイズがお勧めです。使用する穂先については対象魚がカ
サゴやアイナメクラスならあたりは比較的激しくでるため汎用タイプの使用負荷にあった穂先
、海老やカニなどの甲骨類の場合は比較的あたりは小さいものは好感度の穂先がお勧めです。

【伊勢海老】

【カサゴ】

■船竿小物竿ってどんな感じ■
船釣りやボート釣りなどで鱚釣りクラスのことを指します。対象魚は鱚だけと限りませんが使用
負荷で5号位から15号位の竿のことを言います。竿の全長は160cmから200cm前後範囲の作り
が多く手元部分も20mm前後の細めの素材を使います。胴材(穂持ち手元上サイズ)は10mm前後
でやや細くてもへチ竿のように釣る対象魚が小さいので大丈夫です。ですが使用する負荷がいくら
軽めだといっても15号・20号クラスを常にしゃくったりする場合はある程度太さがあった方がいい
です。ちなみに船小竿クラスよりやや重たい負荷を使用する釣竿のクラスの分類(最大25号から40号)
はカワハギ・鰈竿とさらにその上のクラスの負荷を使用する釣竿のクラスの分類は(60号から10
0号)シャクリ竿・胴突き竿と当店では分類しております。

注:あくまでも使用負荷でのおおまかな使用する竹の選び方となります。

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■■最後に■■

竹竿は伝統適な種別だけではなく現代では洋風ロッドなどとの組み合わせでルアー竿やフライ
ロッド・自分作ロッドの製作や玉の柄・小物・グリップエンド・その他工芸品などなど色々な分野に
使用されてます。もちろん船竿やチヌ竿も現代でも竹竿ファンの間で使われております。また地方
により色々な釣り方があり○○釣り用だから適さないとか、○○竿用ではないから駄目と言うこと
はなくまずは簡単な考えからご自分の釣経験を参考に初めていただけたらと思います。最初は上
手くいかなくっても出来上がった竿への愛着や満足感を体感することで、さらなる勉強と工夫を重
ねていけば必然と製作の技術ももあがっていき前回作った竿より良い物が段々とできてくることで
しょう。まずは、難しくは考えずそんな感じから初めて頂けたらと思います。